今読んでいる本で、
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「(過去の失敗体験から)仕事で失敗をするのが怖くてチャレンジができない」
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という質問に対して、著者が答えている一節がありました。
今回は、属性リテラシーの低さによる、意外とよくありがちなお話。
Contents
ハイ、アウトーーー!!
先ほどの質問にその著者が
なんて答えていたかというと・・・・ㅤ
「失敗は必ずするものです」
「大事なのは『失敗しないように』ではなく『失敗してもいい』と思うこと」
「失敗しなければ成功もありません」
「失敗したら原因を突き止め次にどうしたらいいか考えればいい」
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みたいな感じでした。
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ハイ、アウトーーーーーーー!!!!!
日頃から僕のメルマガやSNS投稿を読んでくださっている方々にはお分かりですね、
僕がとっても大嫌いな回答であることが!!!!笑ㅤ
それは暴論でしょう
いや、誤解していただきたくないんですが、
この方の仰ってること自体は本当にその通り、「正論」だと思いますよ。
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失敗はするものですし、100%失敗しないなんて無理ですし。
失敗の中から学んで次に活かすという、まぁいわゆるPDCAみたいなのを回すのが重要ですよねと。
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そこにまったく異論はないんです。その通りなんです。
心から納得してますし、これは覆らないだろうと思います。
だがしかし、僕が嫌いなのは、「この質問に対してこの回答を選ぶこと」です。
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エレコ的に言うと要するに、
「地」の質問に対して「風」をやればいいと言ってるだけに過ぎない
わけですよ。
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「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」レベルの暴論です。
このレベルの回答しかできない人が
「コーチング」とか「コンサルティング」とか、
ヤバイ時は「カウンセリング」とか銘打って活動するから、
混乱する人が続出するんですよ。
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マジ戦犯だと思いますわ。
その痛みはその人しか知らない
繰り返しますが、この方のアドバイスの内容そのものは正しい。
最終的にはここに辿り着けるといいし、
これをしっかり理解して身体に覚えさせることが、結局は大切なんです。
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けれども、この質問の意図というか、バックグラウンドにある「期待」は、
そういうことじゃないはずなんです。
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まぁ「風」人間がこういうヘタレなことを言ってたら
ケツを蹴っ飛ばせばいいんですが・・・・
しかし、おそらくこの質問者さんは「地」属性。
(どうやら女性のようですしその可能性は高いでしょう)
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過去に大きな失敗をしたことで、心が傷ついたんでしょう。
その時の痛みが記憶に強く刻まれてるんでしょう。
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それからというもの、チャレンジをしようと思うと、その痛みがぶり返してしまうんでしょう。
いわゆる「トラウマ」に近いものなんだと思います。
そこまで大袈裟じゃないかもしれないですけど。
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だから、怖い。
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そう感じている人間に対して、この方の仰ってることって、
「痛いのなんかガマンしろよ死にゃしないんだから」ってことじゃないですか。
「痛みに向き合う」とか、そういうレベルの話じゃないんです。
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これが暴言じゃなくて何だというのか。笑
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「風」人間は突き進むのが活力の源
「風」人間はね、「死ぬこと以外かすり傷」みたいな発想で生きてますから。
だからこういうことが軽々しく言えるんですよ!!
(デリカシーが無いとも言える)
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「心が感じる痛みは人それぞれ違う」というこの世界の真実に、
まったく向き合っていないわけです。
「自分だったら失敗してもやり直せばいいと思う」
「それで怒られても反省して次に活かせばいいと思う」
「あれこれうるさいヤツがいても気にしなければいい」
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みたいに、「風」人間は考えられるから・・・・
だから、「あなたもそうすればいいんだから大丈夫」って言うんですわ。
自分は気にしないもんね。頑張る活力になるもんね。
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「風」の豪胆さ、「地」の繊細さ
だけど、「地」側の人はそうじゃないんですよ。
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「風」人間よりよっぽど、繊細なんです。
そして、身近な関係性をすごく大切に生きてるんです。
日々ものすごい丁寧に、神経使って調和を取ってくれてるんです。
そんな人が、仕事で大きな失敗をして、こっぴどく叱られたり
周りから冷たい目を向けられたりしてみなさいな・・・・
ダメージ半端ないだろうに。
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「風」人間は日頃からクラブとかライブハウスとかパチ屋みたいな
爆音ガンガンの中で生きてるから、他人からの騒音なんか気にならないかもしれませんけどね。
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静かな森の中で、鳥の声を聴き分けようと耳を澄ましている人の耳元で
デカイ声を出したら鼓膜が破れるじゃないですか。
そういう感じなんですよ、「地」の人の日常って。
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爆音騒がしい環境ではまったく気にならない、電車の音や工事の音・・・・
それが、閑静な住宅街に響いたら、集中もリラックスもできやしない。
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そういうことなんですよ。
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「失敗してもかすり傷で済む」というような人には、こういう正論は意味があります。
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しかし、「失敗したら致命的なダメージを負う」という人には、絶対に勧めちゃダメでしょ。
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同じゲームやってても、あと99回は死んでも生き返れる人と、
あと1回死んだらゲームオーバーの人とでは、慎重さがまったく違ってくる。
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あと1回死んだら終わりだってのに、
「失敗は必ずするんだからとにかく突き進め!」ってオマエ、鬼かよ。
良くも悪くも「風」は暴力的
こういう前提の違いを・・・・まったく、「風」人間は考慮しないからなぁ。
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無責任にアドバイスして、「別に気に入らなかったら無視すればいいじゃん」って吐いて捨てる。
こういうコーチ・コンサル・カウンセラーは、ごまんといる。
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「気に入らない助言を突っぱねる」強さがあるのも、
そもそも「風」側の人の性格・性質ゆえなんだってばよ。
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で、実はそれ、ちょっとネガティブな言い方をすると・・・・
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「風」人間が、
「日頃から他人の気持ちを踏みにじっていること」
に無頓着だからできていること
なんです。
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「私は気に入らないことは無視するし聞き入れない」っていう態度で、
どれだけ周りに迷惑をかけているかは認識してないのよね。
悪いことをしている自覚は無い。
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まぁ、別に「悪いこと」でもないんだけど。
「悪気」はないだろうし。
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けれども、あなたに対して誠意をもって伝えて、
あなたがそれを聞き入れなかった時、
その伝えた相手は傷ついたかもしれないのに、
でもそれは「その人の勝手であって自分の責任ではない」とか思ってしまえるから。
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とてもとても、「風」人間は暴力的なんですよね。
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「おれ/わたしは違う」って思うかもしれんけど。
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違わないです。
エレコの診断で「風」が強く出るようなら、すべからくあなたは暴力的です。
侵略者です、破壊者です。自覚を持ってください。
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あ、別に、それが「悪い」っていうわけじゃないですよ。
その性質がゆえに、世の中の悪しきものや古い習慣などを破壊して、
革命を起こしたり希望をもたらしたりできるのも事実ですから。
それはそれで、「風」の素晴らしいところでもある。
ただ、「暴力的ではない」わけではない。
あなたの考え方、性質が暴力であるということ自体は
自覚してほしいなという話なんです。
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・・・・まぁ、無理だよなぁ。
自覚してしまったら「風」が出せなくなるもんな・・・・
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その機能はございません
となると結局、「地」人間の側で、
こういう「風」人間に対して安易にアドバイスを求めない、
というスタンスがやっぱり重要になります。
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素敵な人、有名な人、実績のある人からこう言われちゃうと、
「それが正しいんだ!そうしなきゃだめなんだ!」って思い込んじゃうでしょ。
あなた方、「地」が強いと受け取り力も強いから。真に受けちゃう。
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で、「風」を出そうと頑張って余計につらくなってしまう・・・・
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「風」人間なんか、あなた方と比べてバカなんですから!!!
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それを踏まえた上で近づかないとですよ・・・・
「良い人」ではあるかもしれないけど、
「地」みたいに相手に配慮した発言とか、9割方できませんからね。
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変な期待をかけないようにしてください。
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僕も含め、「風」側の人間はみんな、
あなた方みたいな繊細な気配り目配り心配りなんかできません。
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賢いだけのバカか、勢いだけのバカです。
でもどっちにしても、その才能が活かせる戦場に出たら最高に強いので。
ちょっとそこのコンビニまでスポーツカーに乗らなくたっていいでしょう、みたいな。
通勤通学に戦車を使って行くアホはいないでしょう、みたいな。
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あなた方「地」人間の、
日常的な課題や心の悩みに応えられるような機能は、
「風」人間にはついていないと思ってください。
僕は、理想としては「風」人間がこういうアホなことを
恥ずかしげもなく書くようなことがなくなったらいいと思っちゃう派なんですが・・・・
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それは不可能だと思いますので。
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読んだ側、聞いた側が、
「あーまた『風』人間が風風したこと言ってるわー」
って思えるようになるしか、ないのよね・・・・
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正論よりも、安心感
ちなみに、冒頭のような「地」人間の悩みの質問に対する
僕が考える正しい答え方はどういうものかというと。
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まず一番最初に、
「過去に大きな失敗をされたんですね、それでも今も頑張り続けてるんですね、
それが十分に素晴らしいです」
「もう二度とチャレンジするもんかと逃げ出さず、
怖くてできない自分に向き合ってる時点でもう頑張っていると思います」
って、伝えます。
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「失敗が怖くてチャレンジできない」
というネガティブに目を向けるのではなく、
その課題を持ち続けている“心の強さ”というポジティブに目を向けます。
「地」がチャレンジできないのは、「意志の問題」ではないと思うからです。
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「失敗したらヤバイ」という不安な環境に身を置き続けていることこそが問題なわけです。
だったら、正論を吐くよりもまず、不安要素を少しでも取り除いてあげることの方が優先。
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自転車の練習だってそうでしょ。
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乗れるようになるまで絶対に何回かは転びます。
転ばないことなんか無理なので、転ぶことを覚悟しなければいけません。
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けれどもその時、転んだら大けがに繋がりそうな
尖った石が沢山落ちてる砂利道で練習しますか?
しないでしょ。転んでも大丈夫そうな平坦な道で練習するでしょ。
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そして、いきなり乗せてスパルタで漕がせるんじゃなくて、
最初は後ろから押さえていてあげるとか、補助輪つけて乗るとか、
そういうステップを踏ませるわけです。
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それと同じ。
「失敗しても大丈夫」の意味の違いを知る
僕とその人の距離が近ければ、
日頃からその人の安心感につながる言葉を沢山かけてあげたり、
不安に感じる状況を作らないよう意識したりします。
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距離が遠く、その場限りで言葉を交わすしかできないなら、
その人の日常で心を開ける友人を作ることをすすめます。
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「失敗しても(それは当然のことだから)大丈夫」という、
「風」発想の「大丈夫」を頭で理解するよりも
「失敗しても(ここは安心できる場だから)大丈夫」という
「地」の安心感が持てれば、
自然に挑戦なんかできるようになりますから。
同じ「失敗しても大丈夫」でも、意味が違うんです。
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どちらにしても言葉だけじゃ難しいけれども、
せめてそっちの方向性に持っていくような声かけをします。
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正論をドヤ顔で吹っ掛けるよりも、よっぽどこっちの方が適切でしょうに。
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こういう、相手の属性に合わせたアドバイスの切り口の変え方・・・・
コーチ・コンサル・カウンセラーを名乗るなら、もーちょい勉強してこいや。
本を出すほどの著名人であっても、ここらへんがまったくできていない人は山ほどいます。
もうこの辺りは、永遠の命題のような気がします。
一部の真のコミュ強は、気付いて実践できるんですよ。
でも、なかなかハードル高いです。
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これができるのは、ビジネスで言えば年収1億円プレーヤー相当だと思います。
日常生活でこれほどの人に出会うことは、なかなかないかもしれません。
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僕も理解しているだけで、実践できているかどうかは程遠いですし、
なんなら自分が他者の領域侵犯をしがちな自覚もあります。
だから、余計に考えあぐねて身動き取れなくなることもあります。
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でも、せめて
せめてですよ。
「地」人間のあなたは、そういう「正論ドヤ」な人に振り回され過ぎて、疲弊しないようにね。
アドバイスを受ける側も、「見る目」を養えるようにしよう。
そして、「風」人間のあなたは、暴力的である自覚を持って、
相手の属性に合わせたコミュニケーション能力を養うようにしよう。
目の前の人は、自分と違うという真実を無視して
傷つけたり傷つけられたりする世界を変えていこう。
4つの属性であなたの才能を紐解きます!
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