「人は見た目によらない」ってよく言いますが、
それって本当なんでしょうか?
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「人は見た目によらない」?
立地分析の仕事が大詰めになり、集中するために1週間ほどホテルにカンヅメだった。
食事のためにホテルを出て、歩いていると、横目に自転車が近づいてくるのが見える。
真面目そうな風貌の女性が乗ったその自転車は、僕のすぐ目の前を横切っていった。
危ないなと思う。
そのすぐ後ろから、もう一台自転車が来る。
後ろから来た自転車には、金髪の若いヤンママ風の女性が乗っている。
僕は少し身構える。
金髪の女性は、ハンドルを切って僕の後ろを通りすぎていった。
だからどうではなく、ただ目の前で起きたことをそのまま書いただけですが、
これだけでも考えることがありますよね。
まず、危ないよね、人の目の前を横切るの。
自転車に乗ってる本人からすると
「ぶつからないようにしてるから大丈夫です!」
って思うのかもしれないけど、そういうことじゃないですよね。
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自転車にしても車にしても、乗ってる側とそうじゃない側とでの感覚の違いがあります。
「人は見た目によらないね!」っていうのも、浮かんでくることかと思います。
往々にして「真面目そうな風貌の女性」の方が
そこらへんには正しく気を使えるような印象があるし、
逆に「ヤンママ風の女性」は他人に迷惑をかけやすいと思ってしまうかもしれない。
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世間一般の感覚に落とし込むとそうなりやすいんだけど、
でもだからこそ、こういう「人は見た目によらない」エピソードはそこかしこにあるわけで。
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だがしかし、ここで僕には疑問が生じる。
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本当に、「人は見た目によらない」のだろうか?
つまり、
「真面目そうな風貌の方が人に気を使えて、
見た目が派手な人の方が他人の無頓着」
というのが、正しい見方なのだろうかと。
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属性を考えれば納得
要するに僕はこれ、
「そもそも、なぜその見た目かを考えた時に、
むしろ見た目通りの行動だったのかもしれない」
と思ったのです。
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エレコ的な見方をすると、その可能性が出てきます。
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エレコ的に見た時に、
「真面目そうな風貌の女性」と「派手な見た目のヤンママ風女性」が
それぞれどの属性なのかを考えるところから始めます。
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まず、「真面目そう」ってキーワードを挙げた時に
大体多くの人は「地」を思い浮かべると思うんですよね。
まぁ女性だしその可能性は高いと思います。
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ただ、
「真面目そうな見た目」をするのが「地」人間だけだと思ったら大間違いなんですよ。
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もう少し正確には、
「地」の人は調和・協調を重んじるので
TPOをしっかり弁えることもできるし、
奇抜な格好で周りからひんしゅくを買うのも嫌だから
結果的に無難な格好に落ち着きやすい、
というだけの話です。
「地」人間の真面目そうな格好というのは、そういう結果論ではあります。
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なので、他の属性にも「真面目そうな見た目」をする理由があればするのです。
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まぁ、「水」が強いと真面目な格好は息が詰まりやすいので、
一番可能性は低いと思いますが・・・・
しかし、「火」と「風」にはそれぞれ真面目そうな格好をする理由があります。
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「火」のリスクヘッジ、「風」の見栄
「火」は、ファッションにこだわりがある人を除けば、
そもそも服装にまったく興味が無い場合もあります。
で、引きこもっていたりコミュニケーションを無視したりしていいなら、
本当にテキトーな格好をするんですよ。
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けれども、そこそこ社会で生きていると、あまりにも服に頓着が無さ過ぎると
無用なトラブルを生む可能性があり、
それゆえに「考えるのは面倒くさいので正解が知りたい」ってなります。
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すると結果的に、
「真面目そうな格好」が一番問題が少なく、
あらゆるところで受け容れられやすいということになり、
「じゃあとりあえず真面目な格好をしておこう」
という感じで真面目な格好一択になる「火」人間も、わりと多くいると思います。
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また、「風」も「風」で見栄っ張りですからね・・・・
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服装というのは、「風」にとっては戦闘服みたいなものです。
どんな格好をしているかによって、その人がいるコミュニティでのヒエラルキーが変わります。
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そして、概ねママ友界隈っていうのは、
「真面目(≒仕事できそう)」な人が一番強い権力を持つんです。
テキトーな緩い格好をしている人よりも、
「ちゃんとしている」人がエライと見なされる界隈です。
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そのため、
「風」女性は、ビジネスの場みたいながっちりスーツではないとはいえ、
プライベートでもちゃんとした真面目そうな格好をすることが多くなります。
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「火」女子、ヤンキー、やらない
このような感じで、「真面目そうな風貌」のバックグラウンドには、
確かに「地」要素が連想されることが多いものの、
「火」や「風」の可能性も結構隠れているということです。
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で、そう思ったら話は早いじゃないですか。
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「火」や「風」の強い人が・・・・
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「目の前を横切ったら危なそうで迷惑だろうな、後ろ側に回ろう」
なんていう気の回し方が、できるわけがない!!笑
ㅤ
そんなん、逆に当たり前ですよねと笑
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「は?なんでそんなことを気にしなきゃいけないの?
ぶつからなければいいんでしょ?」
って考えるのがこの属性の思考ですからね・・・・笑
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というわけで、「真面目そうな風貌」が「火」や「風」発想からくることも多く、
もしそうであった場合、
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「真面目そうな風貌の人ほど
相手のことを慮らずに自分本位な行動を取る」
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という因果関係が成り立つわけです。
一方で・・・・
「派手な見た目のヤンママ風女性」の場合。
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じゃあ、どんな属性がこういう格好をさせるかっていうと・・・・
その格好にこだわりがある場合を除き、
基本的には「火」側じゃなく「水」側ですよね。
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「火」女子、ヤンキー、やらない。
若気の至りはあっても、結婚して子どもができてまで、やらない。
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ヤンママ見かけたら多分大体9割くらいは「水」人間だと思います笑
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気遣いできるヤンキー
が、しかし、「水」と一緒にある人間関係の属性が
「風」側か「地」側かは、見た目からだけでは分かりにくいところなんですよ。
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ヤンキーっていうと、オラオラしている印象を強く受けるので、
「水×風」側の人なんじゃないかとイメージしがちです。
そして、そういう集団の中心にいるようなヤンキーは往々にしてそうだとは思います。
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けれども、実は結構、「水×地」のヤンキーも多くいるんですよ。
あ、さすがに「地水」ヤンキーはそんなに多くないかな。
見たことはありますけど。
でもヤンキーで「水地」は結構いっぱいいます。
(エレコ無料診断でもLINEの写真が明らかにヤンキーやギャルで、
でも診断結果は「水×地」で・・・・って人は結構見かけました)
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ㅤ
で、ここまで書けば後は何となく想像つきますでしょ?
ㅤ
「水地」ってことは、「地」が入っているということです。
「地」が入っているということは、気遣い・配慮ができるということです。
ㅤ
だから、
自転車に乗っていても「歩行者の前を横切るのは危ないな、後ろ側に回ろう」
という意識が、当たり前に出てくるわけですよ。
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ㅤ
「水」の共感力や「地」の協調性ゆえに
じゃあなぜ、そんな「水地」がヤンキーみたいな恰好をしているかというと・・・・
これは別に、普段から付き合っているコミュニティの人間の影響だと思います。
ㅤ
「水」の共感力や「地」の協調性は、
すなわち「朱に交われば赤くなる」の最高のチョロいバージョンみたいなものですから。
周りにヤンキーの友達が多ければ、その友達から影響されて
自分もヤンキーみたいな見た目になるのが「水地」さんらしさです。
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ただ、それだけのこと。
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ㅤ©POT(冨樫義博)
『Hunter x Hunter 第30巻』より引用
なので・・・・
ㅤ
ヤンキーみたいな見た目をしているのも、
そういう友達が多いというだけの「水地」であり、
「水地」であることからちゃんと周りにも気遣いができるため、
歩行者を慮って安全運転をするということができるのです。
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これが、
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「派手な見た目のヤンママ風女性だからこそ
他者を慮る行動を取る」
ということの正体です。ㅤ
全部仮説ではあるけども
全部、想像にすぎませんよ?
ㅤ
たまたま僕の目の前で起きた現象から、ふと脳裏をよぎった考えについて、
エレコ的な切り口から仮説を立てただけです。
ㅤ
その二人の女性の性格・性質もバックグラウンドも、当然僕は知りません。
ただ事実として、「真面目そうな風貌の女性」が自転車で僕の前を横切り、
「派手な見た目のヤンママ風女性」がわざわざハンドルを傾けて僕の後ろ側に回った・・・・
というだけ。
(二人とも自転車に子ども用のシートがついてたからママなんだろうという予想はしました)
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ㅤ
それを見て、
「見た目からすると普通は逆だよなぁ、人は見た目によらないなぁ」
って自分が一瞬思ってしまったところから、
「いや待て待て。そもそもその見た目からの印象自体が思い込みでは?」
ってなったので、この考察に至りました。
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そして、こういうふうに考えれば、「見た目と行動が一致しない」のではなく、
むしろ「見た目通りの行動を取った」と考えることができるじゃないですか。
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面白いなぁと。
人間は矛盾した行動はとらない
エレコやってて、色んな人と接してて思うことなんですが・・・・
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人間って、実はそんなに「矛盾した行動」は取らないものなんです。
そんなに、っていうか多分絶対に取らない。
矛盾しているように見えた時というのは、どっかしら前提が間違っているということです。
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「あの時はこういう行動を取ったのに今回はこういう行動を取った」
みたいに矛盾しているように感じられる時には、
必ずその矛盾を引き起こす理由があります。
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その理由までちゃんと考慮に入れたら、
「そりゃそうなるか」と納得がいくものであることがほとんど。
最初から最後までその人は、
ちゃんと自分らしく動いてるんだなってことになりますから。
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ㅤ
「真面目な人は相手を慮ることができる」と思い込んでしまうと、
現実を見落としてしまうことがあります。
その逆、「見た目が派手な人は他者を蔑ろにする」っていうレッテルも、
正常な人間関係を遠ざけるただの思い込みです。
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「見た目」も「行動」も、全部同じ、「結果」に過ぎません。
ㅤ
どうしてそんな「見た目」をしているのか。
どうしてそんな「行動」をとったのか。
ㅤ
その動機や発生原因であるその人の本質に目を向けたら、
決して矛盾することは起きないんじゃないかなぁと。
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そんなことを考えたのです。
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